2度のセカンドオピニオン

セカンドオピニオンで学んだこと

 主治医の先生からも薦められて、セカンドオピニオンに行ってみることにする。

 私の場合は、胆肝膵内科・胆肝膵外科というところ。

 国立がん研究センター中央病院に行くことになった。

 内科と外科、両方にしたのは、最終的な見立ては同じでも内科と外科は病気へのアプローチが違うから、見るものも違うのではないかということから。

 退院得ごと言うこともあり、内科へは家族のみで行ってもらった。

 内科の先生の見立てはほぼ主治医の先生と同じ。がんが血管周辺にあり、切除は難しい。抗がん剤を始めることがのぞましい。

 外科の先生の時には、体力も回復していたし、家族と一緒に行く。

 セカンドオピニオンは一件約1時間。非常に丁寧に見て、こちらの質問にも答えてくれる。

 膵嚢胞の検診でずっとMRIを撮っていたにもかかわらず、がんがわからなかったことについても、「これを発見するのは難しい。今は、あると思ってみるから見えるけど、なにもなければ気づかない可能性が高い」といわれた。がん研の先生が見てそうならもう仕方ないかと思えた。

どっちでもいいおしゃべりもずいぶんしたけれど、その中で言われた言葉。

「元気なら働くのがいいよ。外に出ている人の方がずっと元気だから。

 なんでもいいと思ったことをやればいいんだよ。温泉でも、畑でかかしになって立っているのでも。パワーがもらえるものならなんでもやったらいい。

 寝ていて治る病気じゃないからね!!

 何でもやりたいことをやって、好きなように生活すればいいんだよ!」

 この言葉を聞いただけでも、セカンドオピニオンに行った甲斐があった。

 

 2度セカンドオピニオンにいったが、病状に対する見立ては変わらなかった。ただ、セカンドオピニオンに行ったことで、現在の主治医の先生の見立てへの信頼は持てたし、治療に対する前向きな気持ちと勇気も出せたように思う。

 

 ちなみにセカンドオピニオン一回40,000円(税込み44,000円)

 私は2回行ったので、88,000円 これはなかなかの出費だ!